東京都葛飾区の不妊鍼灸院 青龍堂です。
今日は「体型と不妊対策」について考えます。
無排卵や無月経で悩む女性には、若い頃に過激なダイエットをした経験がある、
あるいは肥満や太り気味という共通点があります。
一般に体脂肪が15%以下になると生理が止まり、逆に30%以上だと生理不順に
なると云われます。
ダイエットや太り過ぎが不妊に結びつくメカニズムは、女性ホルモンが分泌される
仕組みを知るとよく理解できます。
女性ホルモンは、脳の視床下部と下垂体という場所が司令塔となり、性腺刺激
ホルモンを分泌します。このホルモンが卵巣に働きかけると、卵巣から2種類の
女性ホルモンが分泌されます。
一つは卵胞を成熟させ子宮内膜を厚くするエストロゲンであり、もう一つは子宮
内膜をふかふかにして着床しやすくするプロゲステロンです。
このように脳と卵巣が関わり合ってホルモンを分泌しているのです。
そして月経では約200mlもの経血が排泄されます。
そのため、痩せ細った飢餓状態の体では生命を守るために脳の指令で生理が
止まります。
つまり生理が止まるのは体の防衛反応なのです。
反対に、体脂肪が多過ぎても視床下部が異常を感知してホルモン分泌に狂いが
生じ「瘀血」が溜りやすくなります。
卵巣が正常に機能する「妊娠体重」はBMI(体格指数)を使った計算式で
求めます。
妊娠体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22(BMIの基準値)
ダイエットを考える際は、3カ月で体重の10%減を目標にしましょう。
尚、お腹の周りに脂肪がついている人は要注意です。
お腹の脂肪は血管が少ないので子宮や卵巣を冷やします。
基準は仰向けに寝た時に腸骨稜(腰の骨)とお臍の高さがフラットになること。
お腹が盛り上がっていれば減量を、逆に船底型に凹んでいれば少し太るように
心がけましょう。